a,h ファイルポーンのエンディングで勝つ
チェスのエンディングでa,h ファイルのルークポーンが最後まで残ることはよくあることです。 今回はそれらルークファイルポーンが最後まで残った場合の勝ち方・引き分け方を書いていきます。
1ルークポーン vs キング同士
片方がルークファイルポーンを 1 つだけ抱えている場合は、1つ隣のファイルの第7,8ランク(黒は第1,2ランク)にキングが到着できればポーンが昇格できます。 詳しくはキースクエアの記事をご覧ください。
ルークあり
片方がルークファイルポーンを 1 つだけ抱えており、なおかつルークが両陣営にいるときは、ドローの可能性は高いですが勝つことが可能です。 以下の場合で勝つことができます。
キングがポーンの前にいる場合
キングがポーンの前にいる場合は、ルークをキングの隣に持ってくることができ、相手のキングが端から 3 つめの c,f ファイルに来なければ勝つことができます。 キングの隣に持ってくることができなければドローです。相手のキングが端から 3 つめのファイルに到達できるとドローです。 また、先ほどの条件を満たしても以下の手順をきっちり守らないとドローになり、非常に厳しい手順が求められます。
以下ポイントです。
- 2...Kd6 は白に正確な指しを求めるほか、この後チェックメイトを狙うことも可能な手になっています。
- 6...Rh1 はチェックメイトを狙っています
- 7.Rb6+ も必要な手順で、これを忘れると 7...Rh8+ でドローになります
- 8.Rc6+ も必要な手順で、このサクリファイスを行わないと 8...Rh8+ でドローになります
- 9.Ra6 でようやく勝ちが確定します
厳しすぎる展開ですが、覚えておくといつか役立ちそうなので頑張って覚えます。
ルークがポーンの前にいる場合
続いてルークがポーンの前にいる場合ですが、相手のキングが緑色のマスを踏めていない場合はポーンを昇格させて勝つことができます。
例1
例2
緑色のマスにキングを置くことができれば上記の方法が使えなくなるため、守り側は引き分けにできます。
まとめ
厳しすぎる戦いですが、頑張って覚えようと思います。