ルセナポジションでポーンエンドゲームに勝つ
今回はルークエンドゲームのテクニックであるルセナポジションを紹介します。ルセナポジションを知っていると、ルークを使ってポーンを昇格させることができ、エンドゲームに勝つことができます。
ルセナポジションの典型的な形は以下です。白のキングがポーンの前におり、ポーンの昇格を妨げています。マスを開けようにも、黒のルークとキングによって左右のマスを押さえられており、簡単には開けることはできなさそうです。
ここから、ルセナポジションを押さえてポーンを昇格させます。まずは例を最後まで動かしてみてください。
ポイントとなる動きは以下です。
- ルークでキングをチェックし、ポーンから離す
- ルークを第4ランクに移動させる
- キングをジグザグと動かして第4ランクに近づけていく
- ルークで壁を作り、相手ルークのチェックから逃れる
まずは相手のキングをチェックし、f ファイルから g ファイルにどかせます。なお、もし黒のキングが e6
に動いた場合は、ke8
-> d8=Q
で簡単に昇格することができます。
その後はルークを第4ランクに配置します。その後はキングをジグザグと動かしながら相手のルークのチェックから逃げつつ、ルークのいる第4ランクに近づけていきます。そうすると第4ランクで待機していたルークで壁を作ることができるので、チェックを回避しながらポーンへの攻撃も回避し、ポーンが昇格できるという仕組みです。
なお、ルークで相手キングをチェックしたときに g6
に避けた場合は、ルークを第4ランクに配置すると g5
で攻撃されてしまいます。その時はこちらの例のように、ルークを第 8 ランクに配置することでポーンの昇格を守ることができるようになるので、後はキングをジグザグと動かして相手のルークに近づいていくことで昇格できます。
おわりに
ジグザグと動かしてルークで壁を作るのはなんだか機械的な美を感じます。